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木村何某という輩のギャツビーのCMで、
ホンダラ行進曲を使っているが、
オリジナルの音源ではないのが
どうもしっくりこない。
やはり、ホンダラ行進曲は
ハナ肇とクレージーキャッツ御大の
方々が歌って初めて結実する曲である。
権利の問題等大人の事情かどうかは
わかりかねるが、そこは踏ん張って
こだわってもらいたかったところだ。
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10cm四方の立方体。
トランスだ。
音楽のそれではなく、
所謂変圧器のトランスだ。
重い。見た目よりも重い。
400gいや500gはあるだろうか。
茶色のベーク板が上部にあり、
そこに、真鍮製の直径3.5mmほどの
丸い接点が、円を描くように
等間隔に並んでいる。
半円状態に並んでいる。
その円の中心から
やはり真鍮製の枝が出ており
その先端が先ほどの丸い接点に
接触するような構造になっている。
真鍮製の枝を回して、丸い接点を
渡りながら弧を描く。
このようにして出力電圧を変える
方式の変圧器だ。
上述の半円状にならんだ丸い接点や
真鍮製の枝は、茶色のベーク板の上に
配置されている。
ベーク板の上にはその他
出力端子が赤黒二つ突出している。
ベーク板の下は
太い銅線が幾重にもコイル状に
巻かれている変圧器の主要部分だ。
その下部にはむき出しの半田で
固定されたAC電源ケーブルが出ている。
随分長い間、
電気が通った形跡はない。
自分が生まれるずっと前に
電気は通っていたのだろう。
しかし、今はすえた電気臭が
するだけだ。
(昭和四十六年五月十六日自宅にて)
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