2011/08/30

(No.1485): 夢記摂生


旅館の和室のような部屋の中。
10畳ほどの広さだが、縦に長い。
部屋の中には7~8人の人。
男性も女性もいるようだ。
全員知り合いだが、そんなに親密でもない。

若い男性(知り合いだが名前がわからない)
がドラム練習用のパッドを使って
パラララパラララと打っている。

暫くすると、ドラム練習パッドが
空いたので、筆者もやってみようと思う。
皆の前で格好つけたいという欲望が
湧き上がる。

自分のスティックを探す。
滑り止め用の指にはめる輪っかを装着した
いつものスティックだ。
筆箱のような大きな箸入れの中に
スティックは入っていた。

指につける。
つけ方を忘れる。
あれ、中指に通すんじゃなかったっけ
人差し指だっけ。

腑に落ちないままドラム練習パッドに向かう。
全然うまく叩けない。
綺麗に続かない。
誤魔化そうとしてわざとタイミングを
ずらしたりしてみる。


後ろから別の若い男性が言う。
「そんなグリップじゃうまく叩けないですよ」

こうやるんです、とその若者が実演する。
しなやかに手首が動く。
とても綺麗だ。
スタタタタタと軽やかに32分音符の
ロールをキメる。

他の人に筆者は全然ダメなんじゃないか
あいつダセーと思われたくなくて

「で、でもさ、こういうグリップもあるよ
高橋幸宏さんも同じグリップだよ」
と、知ったかぶりのいい加減な事を
言い放ちながら、
まるで関節のないロボットのような手で
バツンバツンとパッドを叩く。

嗚呼なんて格好悪くてダサいんだ
サイテーな奴だ、俺って笑っちゃうよと
思っていると
トイレが空いたよと声がかかり
そそくさと部屋の外へ出る。
そういえばさっきからウンコが
したかったのだ。

体育館のような大きな建物の中。
薄暗い。その隅のほうに
仮設トイレが8基設置されている。
4基づつ前後に取り付けられている状態。
仮設トイレ設備の下部は半円状になっており
ははぁここで糞尿を溜めておくのだなとわかる。


一番端のトイレに入る。
揺れる。
ものすごく揺れる。
バランスをとるのが難しい。
例の半円状の部分が不安定なんだと思った。

他のトイレに人が入ったり出たりするだけで
右や左や上や下に激しく揺れる。
バランスをとるのが難しい。

そのうち、横にギョーンと傾いてきて
ほぼ真横になってしまった。
マズイ!と思った刹那
ゴロンゴロンと転がり始めた。
あなやッ!


起床。
今にも小便が漏れそうだった。
大便ではなく。










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