2011/12/20

(No.1581): 失格発言


エフオピ・ワールドへようこそ。

筆者は一般の社会人のように
アドリブで構成を組み立てながら
論理的に話す話術を持っていない。
何を伝えたいのか、何を言いたいのか
取っ掛かりの事象のみが頭に浮かぶと
やたらめったら突き進んでしまうため
聞き手の理解がまったく得られない上に
へんてこに勘違いされる場合が多い。

自分が話している途中で、ちょっと待て
俺は何を言いたかったんだっけ
という自問自答の窮地に追い込まれる事が
度々ある。

しかもそれは、同僚や友人達との会話なら
全然問題はない。むしろ得意げになって
言いたい事忘れちゃったやーとおどけて
笑いの一つでも取れれば儲け物だ。

しかし問題なのは、これが仕事で客先との
会議の場合だ。
すなわち、
話すきっかけの単語を想い描いた時
帰着すべき最終地点を見いだす前に
机上発言空間へ一歩躍り出てしまうのだ。
だから、
やべ、この話しは一体どうやって
終わらせればいいんじゃと動転し
着地点を見失う。

いや、正確には言うならば
当初、着地すべき場所は朧げながら
脳内スクリーンに映し出されているのだ。
ところが、話しているうちに、
それが形を作る前に前頭葉の奥深くに
埋没してしまうのだ。
一度埋没すると時間をかけないと
舞い戻ってこないのだ。
流石に10分も20分も待つ訳にはいかない。

だからエフオピ・フロントマンは言う。

えー、ですから、で、ですから。。
えー、あー、えー、えー
(心の声:ありゃ、やべぇ、やばいぞ、
何がやばいってあんた、
結局何を言おうと思っていたか
結論をどこに持って行けば良かったのか
奇麗さっぱり忘れちまったじゃねぇか
あっはっはっ、
笑ってる場合じゃぁねぇぞ
さぁどうする、
どうするよエフオピさんよ、
この窮地をどう乗り切る、
えーい、もうこなったら
伝家の宝刀、「テキトー王子」降臨ッ!
そいやー!
僕は「テキトー王子」さ、
なんだってテキトーでいいのさ、
今しゃべってる内容だって実はテキトー
なのさ、
みんなうんうんって聞いてる風だけど
どうせ、
オメェ何言ってるかちっともわかんねぇよ
って思ってるに決まってるから
テキトーに締めちゃえばいいよ、そらッ)

と、ということなんです。

一同「・・・・・・」


聞き手はおそらくこう思っていることだろう。
こいつ、また、
わけわかんねぇこと言ってるよ。
けっ、全然駄目だ、こいつ。
失格。

著しくそう思われたい。
エフオピ・ワールドへようこそ。







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