2011/12/26

(No.1586): 落剥二輪


果たしてこんなにも剥がれ易いものなのだろうか。
拙六級改号のタンク左側デカールの存在。

DUCATI MONSTERの「S」の字が
ただしく「ビローンあんた誰」状態に陥っている
のを
発見した時は、外気温3度の大気中を十分に
駆っていた矢先のことであり、且つ赤信号で
停車中だった矢先のことであり、
且つそれぞれが十二分に整然と機能していた
矢先であり、つと落とした目線の先の
「ビローンあんた誰」状態に陥っている
「S」の字が、小指を立てた勝利宣言のように
ピンと中空を貫いているアラマシに
「はうッ」と膝を付くほどの驚愕を覚えた。

何を言うとるんですか、あんた。
たかが、シールの切れっ端じゃあないすか。
なんちゅうことはない。
いっそ、MONSTERのデカールを全て
剥がしてしまいやしょうか。
それか、「S」の字だけ剥がして
MON TER でいいじゃん。もう。
いやいや、待て。
それよりも「S」の字を直接タンクに
マジックで書いてしまえばいいではないか。
灰色のマジックかなんかで。こう。
おうそれはいいそれはいい。
おいおい待て待て待ちたまへ。
それは違うだろ。方向が。全然。


と、ここまでを0.02秒で思考する。


デカール如きであたふたしてる場合じゃねぇぞ。
戦歴の証として、このままにしておく。
戦歴?馬鹿だ。





久々に古いハーレーのハンドシフト車と並走した。
参考サイト
上記写真ではシフトレバーがタンクに
取り付けられているが、今日見たマシンは
それよりももう少し前方のフレームに
取り付けられていた。上記サイトによると
それはポリス仕様というらしい。

しかも、「クラッチペダルがシーソータイプの
ロッカーでなく、踏み込むと切れてスプリングで
戻るクルマと同じタイプ」
だそうだから、こりゃ大変だわ。
スーサイドクラッチというやつか。

ギアが後ろにあると鞭を入れる仕草に似ているから
ジョッキーと呼ばれるが
このタイプは前方にレバーがある。
でも片手で運転しないといけないのは同じ。

ライダーは30代か40代の男性。全身黒尽くめ。
ヘルメットはジェット型のつや消し黒。
そしてお決まりの、鎖チェーン系が
お尻ポケットから伸びている。
上はもふもふしたダウンジャケット風だが
下は黒い厚手のジーンズか。
そして革のごっつい黒いブーツ。
古いハーレーには似合っている。

しかし一番のポイントは
ハンドルの真ん中ヘッドライトの上あたりに
縛り付けてあるピンク色のクマちゃんの絵の
ハンカチでくるまれたお弁当だった。









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