2012/04/05

(No.1678): エイブル トン太


ここのところ連夜AbletonLive8の人。

AbletonLiveには大きく二つの画面が存在する。
セッションビューとアレンジメントビューだ。
Cubaseを25年も使っていた身の上として
とっかかりやすそうなのは
アレンジメントビューの方かも知れない。
いわゆるMTR式DAWのUIだからだ。
しかし、やはりAbletonLiveの真骨頂といえば
ライブ演奏に特化したセッションビューだろう。

広義で考えれば、CubaseのようなDAW式と
似ていなくもない。
Cubaseで2小節程度の小さいボックスを
沢山おいて曲を構成するということもあるだろう。
しかし一番違うと感じているのは
時間軸の概念である。

CubaseなどのMTR式DAWでは一般的に
トラックを縦展開し横を時間軸としている。
つまり、今どこを再生(もしくは録音)しているか
曲全体を俯瞰でき視覚化できる仕組みだ。

一方、AbletonLiveのセッションビューでは
トラックは横展開であり、縦方向には
クリップと呼ばれるオーディオやMIDIの
カタマリを配する。
同時に鳴らすクリップを横に配置する式だ。

時間軸は存在しない。
いや、正確には当然存在しているが
トラックと時間軸との関係を積極的に視覚化
していない。
クリップ一つづつの時間進行はわかるが
全体で今どこを走っているかという概念はない。
単純に全てはクリップを再生しているだけだ。
この辺りの感覚は
ハードウエアのサンプラーに似ているだろう。
おそらく、MTR式DAWに慣れている人は
この部分が一番分り難いのではないかと思う。
実際、筆者もそうだった。

例えば2小節のクリップと8小節のクリップを
同時に走らせることが出来る。
またローンチ(再生)する方式によっては
それぞれのクリップが必ずしも小節の頭に
合わないこともある。

そして、さらに不可解となるのは
セッションビューとアレンジメントビューとの
関係である。
筆者もまだ完全に理解していないのだが
ぶっちゃけ、セッションビューで
リアルタイムでいろいろ演奏したやつを
アレンジメントビュー側へ録音(記録)
することができる。
といったことくらいだ。
こうでも考えないと、セッションビューと
アレンジメントビューとの関係が
理解出来ないのだ。


さて、そんなAbletonLive8だが、上述の
ようなUIや概念ということであるが故に
音楽を作るという工程において、筆者は
今までのCubaseとは異なる発想で音楽を
作っている。
その中でも大きい要素は
曲の構成から開放されたことだ。
これは捉え方であり、実際に曲の構成が
なくなったわけではないのだが、
言い換えれば、構成を気にする事無く
想いつくままにどんどんとクリップを
作ってゆけば良い
ということなのだ。

そんなわけで、もうその自由奔放
傍若無人なやり方でクリップを作り溜める。
それをどのように再生するか
どのようにぐっちゃぐちゃにするか
というのは
ライブの演奏時にリアルに決まる
ということなのです。
なのです。

だからライブ毎に
毎回違う的なアレね。







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