2012/04/23

(No.1693): こっちに持ってくる


1981年は筆者のエポック年だったことは
前にも記した。その理由の一つは、
くだんの電子音楽洗礼的YMO/BGMで身も心も
別世界になった年であったのだが
実は、もう一つ重要な要素があったのだ。

月刊ガロで
泉昌之が「夜行」でデビューした年でもある。

筆者は子供の頃からあまり漫画には興味が
わかなかった。
なんせ持っていた漫画単行本といえば
「サザエさん」や「のらくろ」といった
ろきろきするような作品が多かった。
(でも「ワイルド7」は好きだった。今でも好き)
中学生の時にはまったのは
「喜劇新思想体系」だった。
思春期の僕たちにとって、この本は
性のバイブルだった。
だからいわゆる、少年マガジンだとかそういう
一般的な週刊漫画雑誌にはほとんど興味が無かった。

そして大学1年生のある日、遅ればせながら
初めて月刊ガロを読んだのだ。
衝撃的だった。
エログロナンセンス+難解、しかし想いを巡らせたり
迷走したり、心をわしずかみにされたり
そんな新しい感覚にわくわくした。
宝島誌なども盛り上がってきた頃だったから
いわゆるサブカルチャー的な傾向が強まった時代だった。

そんな背景をひっさげての泉昌之の「夜行」は
筆者の心に永遠の楔を打ち込まれた衝撃だった。
なぜならあれから30余年、
未だに久住さんの作品に惹かれ続けている。


ああ、「食の軍師」続編読みたい。
ホテルの朝食バイキング、
パンではなくご飯、
スクランブルエッグに醤油をかけて、
パン系統からこっちに持ってくる感覚好き。








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