2012/06/07

(No.1732): 世界観の維持と希釈


ついぞ、
6月6日〜8日は平沢進氏のライブとの由。
USTでもライブ配信しているとの由。
先週末、taico club にはんなりと参加し
その翌週ということだったので
久々に行こうと思っていた平沢ライブを
滞りなくパスした勇気。

嘗て、1992年くらいだったか渋谷公会堂で
行われた平沢ソロライブは平沢バンドとして
ドラム+ベース+シンセ+シンセ+平沢さん+
梅津さんといった構成であり、ことさら
飛ぶように圧巻だったのだが、
その後の所謂インタラクティブ・ライブは
筆者的にはちょっとイマイチ、物足りなかった。
賞までももらった画期的なライブだったが
正直に言うとやはり、筆者はバンドによる演奏が
見たい。

今回のライブもバンド演奏ではない。
しかし、インタラではなく平沢さん一人の
(ゲストありというが)演奏歌唱による
ライブである。と思う。
実際はUSTも見てない。

平沢さんの演奏や歌唱が生で見られればいい
ということもあるだろうが
筆者としては、やはりバンドとしての中の
平沢さんが見たい。
バンドとしてドラムやベースやシンセは
平沢さんの刺身のツマではなく、
全員がそれぞれの構成比率を持ちつつも
ちゃんと存在していて、平沢さんですら
全体から見れば一つの構成要素という、
そういうバンドでのライブを見てみたいのだ。

己の楽曲を、他者が演奏することで
想い通りの音像にならないというジレンマを
過去にご経験されていると聞くが、
そうであれば今後も、バンドという形態では
ライブはやらないのだろうと察する。

平沢さんの場合は、世界観が極めて突出している
から、他者の演奏や個性が入ってしまうと
平沢世界が濁ってしまう可能性もあるだろう。
やはり、現行の平沢世界を続けて行くには
他者の介入はないほうがいいのかもしれない。

しかし、筆者はそれでも、バンドとしてライブを
やってくれないかという期待を持ち続けよう。

その時にはどうぞひとつ。

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