2008/08/27

(No.549): 昭和非合理的素敵生活物品を探すこと


一向に円形ハゲに髪が生えそろう気配がないので
ブログのレイアウトを変えつつ、
日本の昭和30~40年代に見られた
素敵な非合理的営みについてあげてみよう。


・朝起きて、歯磨きしてから、飯を食う

全部逆。歯磨きは食後であろう。
思い出したが、確かに筆者が小学校時分には
起きてから先ず歯磨きして、朝飯を食べてた覚えがある。
モチーフとして、「となりのトトロ」にこういうシーンがある。
さつきが朝飯を食べてる最中に友達が迎えに来て慌しく
学校へ行くシーン。
確かにそんな時代だった。



・ライスカレー、コップ水の中へスプーン

シチュエーションはデパートの最上階にある食堂。
ポマードで頭髪を七三に塗り固めた給仕が持ってきた
ライスカレーの横には、薄青色のプラスチック製コップ。
その中の水はちょっとだけ気泡が見られ、
ユリゲラーが直ぐに曲げそうなほどの弱弱しい
鈍い銀色のスプーンがそのコップの中に入ってる図。
一体どのような習慣だったのだろうと苦慮する。
付け加えておくと、その食堂のテーブルは透明ビニール製の
テーブルかけが掛けられている。
濡れても汚れても拭けるようにと。
この辺は合理的である。


・ちり紙とちり紙の台

トイレットペーパーが普及する前。
便所にはちり紙。
そのちり紙は専用の台に入っていた。
それが「ちり紙の台」。
トイペが普及しはじめ、汲み取り式が水洗へと
遷移する過程で、あの「ちり紙の台」は
どこへいってしまったのだろうか。

ちり紙自体は、便所でなくても使用可能である。
例えば鼻をかむ。
しかし、「ちり紙の台」は「ちり紙の台」でしかなく
2次利用することが憚られるオブジェクトである。
所ジョージ氏の歌にもある通り、
蜜柑やバナナ入れ、一家団欒のコタツの上に置く。
などには到底使えそうもない。


他にもまだあるだろう。
昭和非合理的素敵生活物品が。
探そう。







4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

お得意先のあらもの屋さん、昭和の生き残り的風情を今に残す素晴らしいお店です。

http://www.8show.jp/store/store_view.php?store_id=S0000230&mode=store_info_view

そこに積まれる、大量の「ちりがみ(便所紙)」。

「まだ売れるんですか?」と聞いたところ、「犬の散歩に携帯したり、ペットのトイレ用で売れる」とのこと。用途を若干変えても生き残るちりがみ。

残念ながら「台」の現状はわかりません。言われてみたらあったわ、台。

dewey エフオピ さんのコメント...

>心眼さん
や、素敵なお店ですね。
私の家の近所にも昭和のままの金物屋さんがあります。
代替わりしているとは思いますが、今もそのままです。


そういえば、ウチには竹細工でできた「ちり紙の台」がありました。

匿名 さんのコメント...

マンボ之介です。

全て頷いて思い出しました。(笑)
つい先日は、歯磨きの件思い出して、我が家だけの非常識だったと思っていました。
鼻息荒く、オレがその順番を覆してやった・・・と今の家族に自慢してました。(笑)

dewey エフオピ さんのコメント...

>マンボさん
朝の歯磨きの順番は、日本のどの家庭でもそんな光景だったんでしょうねぇ。
いつの間にやらいろんなものが合理化されちゃって、
もっと、それじゃダメじゃんっていうのもあっていいと思うんですけどねぇ(笑

フジオフィーバーもおてすきな時にでも再起動したいものです。

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