2009/10/13

(No.909): 電波使用料納付


筆者は高校一年生の時に無線従事者免許の
国家資格を取得した。
いわゆるアマチュア無線技師の資格である。
ランクは電話級アマチュア無線技師なので
今の言い方ではいえば4級免許であり、
一番簡単に誰でも取れる免許である。

数年間はずいぶんとハマったものだったが
音楽をやりはじめた時分からだんだんと
やらなくなってきた。


無線の免許というものは二つあり、
一つは「人」に与えられる免許、
冒頭でも記した無線従事者免許である。
もう一つは、「設備」に与えられる免許である。
厳密には「設備」ではないが広義に捉えれば
そういうことになる。
つまり、無線従事者が使用する無線機器、
アンテナなどを申請することで与えられる
「無線局免許」である。
これには、「コールサイン」というものが与えられる。

この形式は、アマチュア無線だけではなく
プロの無線でも同じ仕組みである。
テレビ局やラジオ局などで
「JOQR」、とか 「JOCX-TV」などと
たまに呼称しているが、あれがコールサインである。
もちろん、筆者にもコールサインがある。
なお、コールサインは個人情報なので
筆者のコールサインは掲載しない。


人に与えられる無線従事者免許は更新がない。
一回取得すれば一生ものの免許である。
免許証には日本国政府の押し印がされており
国家資格の重みを感じるが、
添付された写真は高校生の時のものなので
今見ると著しく笑える。

ところが、無線局免許は更新がある。
たしか7年だったか。
調べたら筆者は来年更新だった。
これを忘れると失効となり、無線局に与えられた
コールサインが失われてしまう。


ところで、ご存知の方もいると思うが電波には
税金がかかる。
普通の人々は払うことは無いが、
無線局免許を有している場合、年一回に「電波利用料」
という税金を払うのである。
筆者のようなアマチュア無線の場合は
年間たったの300円である。
もう何十年もやっていないが無線局免許は
更新を続けているので電波を使っていなくても
税金はかかる。

その納税のお知らせ通知の中に各種使用料金の一覧があった。
無線局の種類が100種類くらいあり、その一つずつに
年間料金が掲載されている。

最高額を見て驚いた。
364,685,600円。3億6千万円って。
どういう区分なのか見てみると、
放送局で6000MHz以下の周波数でテレビジョン放送で
デジタル信号による送信をするもので、
空中線電力(出力)が10kW以上のもの
だそうである。
他にも、人工衛星局で1億8千万円とか。
業務用はものすごく高い。

テレビ局は電波使用料を年間3億6千万円も払っている。









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