2009/10/16

(No.912): 箱付きでもらう


朝、駅にて旧友Nに会う。

Nとは小学4、5年からだからもう
35年くらいの付き合いになる。
未だによくつるむ仲間の一人だ。

中学時代もけっこう仲が良かった。
Nはどちらかといえば不良のグループだった。
筆者はNのグループにも属していたし
それとは別に生徒会長なんかがいた良い子グループにも
属していた。
優柔不断な筆者らしい選択だ。

中学を出て高校に進むと学校も違っていたため
しばらくは疎遠になっていた。
ところが偶然にもお互いアマチュア無線の
免許を取っていたことを知り、
それが縁で再び会うようになった。
それ以来、ずっと続いている。

思い起こせば筆者を音楽の道へ向かわせたのもNだった。
忘れもしない1981年、筆者が大学1年の時、
彼が聴かせてくれたスネークマンショーの「急いで口で吸え」
に収録されていたYMOの「磁世紀」を聴いて
音楽に目覚めたのだった。

その後、社会人になっても
Nから発せられる様々なカルチャーに影響された。
その最も大きな偉業は、ホーロー看板や昭和時代企業グッズ
など古物探索を中心としたムーブメントである。
Nとは東北や北関東方面へ随分と探索旅行に
出掛けたものである。

彼は大型二輪免許を持っており、オートバイも3台ほど
所有している。
カワサキのKH500とKH90、あと原付。
全部2サイクル車。

で、ここに来て最近のNの興味は自転車だという。
聞くと、やはりフツーの自転車野郎ではない。
何でも1980年代のパーツを地方都市などで
探して来ては、自分で自転車を組み立てるというのである。



朝、駅にて旧友Nに会う。

そういえばあんた、捨てようと思ってた自転車が
あるんだがいるかね、とNに聞くと
是が非でも、と言うので
では夜に取りにきたまへと応える。

MH部後の22時過ぎ、がちゃんごりゃんとぼろぼろの自転車を
物置から取り出し、Nに渡す。
やあやあありがとう、お礼にこれをあげようと言って
フィアットニューパンダのチョロQを2台もくれた。
もちろん箱付きで。



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