2009/10/30

(No.927): 大型二輪・2段階3時間目の巻


14時30分、目の前のデスクトップPCを
前席の後輩に投げつけながら
百之介左衛門号スーダラモンスター四を駆り、
教習所を訪なう。

午後半休。

本日はシミュレーターによる危険予測教習。
いつものように原簿を出し配車券を出し
二輪待合所にて待つ。

1段階用小コースには3台の普通二輪が教習を受けていた。
なにげなく眺めていたら、一本橋に乗れずに
立ち往生している教習生がいる。
けっして珍しいことではないが、よく見ると
その人はお爺さんだった。

どこをどう見ても70歳以上である。
いや、へたすれば80歳近くないか。
いやそれはあるまい。
小柄でお猿さんのようなおじいさんだ。
バイクに跨った足もつんつんで
地面に足が着いていない。

他の教習生は自分の孫くらいの年齢だろう。
指導員がかかりきりで指導していた。
一本橋に乗れないので、橋の横をゆっくり走って
練習をしていた。
それもうまく走れない。
アクセルとクラッチの操作が
いまひとつわかっていないような感じだった。

思わず、がんばれーと応援した。
そのお齢で新たな事に挑戦する姿勢は尊敬に値する。



さて、シミュレーターである。
今回は大学生くらいの青年と二人だった。

指導員がまず、バイク談義をはじめる。
あっはっはっはと談笑する。
富士五湖道路でマイナス1度の中を走った時は
ほんとうヤバかったです。
バイクに付けた温度計はマイナス12度になってましたよ。
もう御殿場の街でがたがた震えちゃって。
バイク最高です。
試乗会とか、沢山行った方がいいですよ。
いろんなバイクに乗ってください。
あっはっはっはと談笑する。

で、シミュレーターであるが、今回は高速道路の走行。
危険予測を踏まえて走る。
料金所に入るところから出るところまで。
本線では90km/hほどで走行して下さいと指示。

周りの交通はえげつないほどに私の邪魔をするのだ。
まず、ランプから本線への合流。
案の定、後続のクルマが邪魔をして入れない。
本線でも次々にアンバランスな現象が発生する。

突然前方にハザードのクルマ。
橋の上では強風100m。
コンボイトラックの風圧もすごいぞ。
トンネル内ではいきなり渋滞。
視界数メートルの霧が発生、
突如眼前にはまたもや渋滞のケツ。
落下物が散乱、車線をふさぐ。
これらを全てクリアして無事に高速を降りた。

大学生風青年は、落下物で転倒していた。
話を聞くと、このお兄さんは大型二輪を直接取得するようで
まだバイクで公道を走ったことはないとのこと。
筆者は珍しく指導員に褒められた。
よく周りをみているとのこと。
霧の中とか、落下物とかよくよけられたねと。


次は車間距離のお話。
健康な人間は危険発生時から行動を起こすまで
約1秒かかるのだという。

80km/hで走行時の1秒で進む距離は22m
40km/hで走行時の1秒で進む距離は11m

ブレーキを掛けて、効き始めて止まるまでの距離は
80km/hで54m
40km/hで22m

従って、危険発生からバイクが停止するまでの距離は
80km/hだと22m+54m=76m
40km/hだと11m+22m=33m

だから、車間距離は
これだけ開けろという意味。


危険発生から行動までの時間をシミュレーターで測定する。
何もない一本道を80km/hで走る。
周りは生垣になっている。
突然、前方に大型トラックが横切る。
急制動にて停止。

反応時間は
筆者は0.5秒。
青年も0.6秒だった。


指導員が、この内容は普通二輪でもやったから
経験者はいいタイムになっちゃうんですよねー
何も知らない人だったら1.5秒くらいかかります。
で、衝突します。
とのこと。

シミュレーション教習は終了。
面白かったのであっという間だった。

次は課題コース。スラローム、急制動、波状路、一本橋
である。
そして、もう検定コースがちらつきはじめた。
検定のことも少し説明してもらったが
最近は大型卒業検定の合格率が落ちているとのこと。
クランクとスラロームでのパイロン接触が多い。
あと、一本橋落下も。

このへんをじっくり練習して下さいとのこと。
おふー








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