2011/10/11

(No.1520): 小津二編


筆者は
1953年 小津安二郎監督の「東京物語」に
笠智衆演じる主人公の平山周吉の次男で
戦死した昌二の妻、原節子演じる平山紀子が
務める会社の風景に、ひどく心を寄せている。

すなわち、皆一様にデスクに座り
パチパチパチとソロバンを弾いているだけ
なのだ。
一体何の仕事なのだろうか。
ちなみに電話は各自の机にはなく、
壁に掛けてある電話機だ。
誠に落ち着く風景だ。
あすこで働きたい。


筆者は
1959年 小津安二郎監督「お早よう」の
舞台となっている東京新興住宅地の
5軒並びの建売住宅の風景に、
ひどく心を寄せている。

すなわち、お腹を壊してパンツを
汚してしまう子供を叱りつける杉村春子と、
オナラが呼びかけられた声と勘違いして
何よと何度も聞き返す高橋とよに、
心が和んでいるのだ。
誠に落ち着く風景だ。
あすこに住みたい。











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