2012/01/24

(No.1614): 原因探求の章


サンレコ2月号読了。
(サウンド&レコーディングマガジン)
感想:うーむ。
久々に読んだが、どうもしっくりこない。
何がしっくりこないのかわからないことが
しっくりこない。

もちろん、内容記事がつまらないという
ことではなく、あまつさえ齢四十オーラスの
筆者でさえ、新製品情報など
(特にマニアック加減が著しいアナログ系の
グッとくるハードウエアとか)
には目がないわけで、興味深く読んでいる。
新製品情報ではないが、今月号の記事では
特に、MANLEY社イヴアンナ・マンレイ氏の
インタビュー記事はマニアックさ爆発的で
大変面白かった。

このイヴアンナ・マンレイ氏の記事中にも
ある通り、20数年前と比べて現在の宅録人口は
当時と比較しても数倍に増えていると思われ、
且つ今後も増え続けていくと思われる。
その理由はご存知の通り、
DAWに代表される音楽制作環境が一般的な
音楽愛好家達へと爆発的に普及したからである。
だいたい安価なオーディオインターフェイスでさえ
CubaseLEとかバンドルされているし。
そしてDAWに留まらず、さらに本物志向を追求した
マニアのおかげで、MANLEY社のような
商業スタジオ用機材メーカーが
コンシューマへ向けた機材市場にも進出できた。

さらにそのことがこれまでニッチだった
レコーディング機材産業に対しての一つの
生き残る生命線だったことは間違いないだろう。
だから、業界誌においては
そういう若い才能のある人々に向けて
レコーディング機材業界や音楽制作業界全体の
活性化を図るためにもDTM入門的セミナー連載やら、
簡単マイク録音セミナーやら、
誰でもお手軽音楽制作技法記事などで
盛り上げているという体なのである。



文章を書くということは、大切だということが
わかった。
冒頭の「しっくりこない」という原因が
ここまでの文章を書くに至ってわかってきた。
そうか、そういうことだったのか。

「しっくりこない」というか「なじめない」
という表現がむしろ的確だった。
時代には逆らえないとはいえ、
老いては子に従えとはいえ、
「盛り上げているという体」は、なじめない。








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