2012/02/26

(No.1644): 時間軸から自由になる


信じられない事に拙屑ブログのお題としては
三日連続で音楽関係という奇跡。
本日はAbleton Live8の某でご機嫌を伺います。

最近になってようやく、そのアラマシが
わかってきたように思う。
何がわかってきたのかといえば、
一家に一台Ableton Live8の仕様がである。
約25年に渡って使用してきたSteinbergCubase、
嘗ては、MacintoshClassicにて
白黒モードでMIDIシーケンサーとしての
Cubaseから始まって以来、
現在の完全なるレコーディングシステムに
至るまでの長い長い歴史をリアルタイムで
体験した筆者にとって
全く異なる概念のAbletonLiveに乗り換える
という技法はただしく試練の連続だった。

導入当初は、Cubaseのサブ環境的な
補助的な、或いはライブ演奏用に特化した
少々規格外のような塩梅式で使ってみよう
などといった甘い了簡だった。

ところが、紐解くうちに
サブ環境ではなく、メイン環境として
必要十分な機能とパフォーマンスを
備えていることに気付く。
確かに、名前通り、まさにライブ演奏が
できるように最適化され設計されている
音楽制作ソフトウエアなのだが、
そもそも音楽制作の発想がCubaseと
ずいぶんと異なっているのだ。

Cubaseは昔ながらのMTR方式であり
いわばテープレコーダーに多重録音するのに
似ている。
(他の一般的なDAWはみなこの方式だ)
一方AbletonLiveは、MTR式に加えて
フレーズのパターン化(クリップと呼ぶ)
という概念を備えている。
もちろん
Cubaseでもフレーズをパターン化して
配置することも可能だが、AbletonLiveは
それ専用のUIを備えているところが違う。




音楽を作るという場合、今のところ
まだ筆者はCucaseに軍配を上げてしまう。
しかしこれはあくまでも作業効率といった
合理的な考えのもとの話しである。
AbletonLiveはCubaseでは発想できないような
視点があるのではないかと思ってる。

例えば、AbletonLiveは曲の構成などを
考えずに楽曲制作が出来る。
この発想はCubaseでは基本的にはない。
つまり、肝要なことは時間軸との関係だ。
時間軸に縛られる事無く、
クリップだけをどんどん量産することができる。
どのクリップをどのように再生し構築していくかは
それこそライブ演奏の時に練ればいいのだ。




時間軸から自由になる。
これは音楽制作においてはある意味
コロンブスの卵的発想だと思うのだ。







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