2012/05/01

(No.1700): 430スタジオライブその二


LAUNCHPADを使ったAbletonLiveの演奏で
使いこなすにはそれなりのスキルを要することは
百も承知であるが、にわか侍の二者がその全貌を
俯瞰する前に、とにかくさわってみないことには
埒が明きませんぜ旦那的なノリでいつものように
スタジオライブを慣行するに至ったのは記憶に新しい。

そんなアンポンタンな連中のアンポンタンな動画を
確認してみると、なるほど、アンポンタンなりの
視聴覚的効果が得られているのではないかと分析する。


こと一般的な電子音楽ライブの場合、「仕込み」と
呼ばれる楽曲の骨格である打ち込みによるシーケンス
或いはあらかじめ録音されたバックトラックを再生する
という、極めてプリミティブな資源を用いる。
それを軸に、視聴して頂くようなライブとして
どのように成立させるか、という永遠の課題がある。

AbletonLiveでは、先ず、これが払拭されている。
つまり、「仕込み」は存在するが、
それはあくまでも「素材」であって
上述のようなバックトラック的な類ではない。
素材同士をどのように再生し、加工し、
どのように組み合わせるかというのは
楽曲を制作することと同義であり、つまり
ライブとして、リアルタイムでそれを
実践しているということになる。

しかし、問題はある。
つまり、その操作においては
基本的にはコンピュータの操作であり、
視聴者にとってはステージ上でブログ書いてても
ツイッターやってても、エロ動画を観ていても
しからずんば演奏していても、
全て同じように見えてしまう。
(これはこれで素敵な動きなのだが)


そこに、くだんのLAUNCHPADを持ち込む。
景色が一変する。
緑、黄、赤、64×64の自照ボタンにおける
ボタン操作という手順の演奏。
文字通りボタンを鍵盤として弾くこともできる
ミキサーのフェーダーとして使うこともできる、
サンプラーのように手ドラムもできる、
各種エフェクトのパラメータ可変、且つ
当然AbletonLiveとしての本業であるクリップ再生。

さあ、滑舌の良い指運を期待しよう。



なお、LAUNCHPADのことばかりだが
ホストアプリケーションであるAbletonLiveに
実装されているエフェクトがかなり強力なのを
最近改めて再認識しているのだ。
飛び道具が多いといえばそれまでだが
かなりエゲツナイ事ができるので
変態音響マニアもこれで納得できるだろう。

しいて例えるならガダラのメレアグロスを
彷彿とさせるほどの雑居具合だと言っておこう。



1700回記念に寄せて。


dewey 2012.04.30 Live (youtube)
http://youtu.be/LkmUmIw-Src



dewey 2012.04.30 Live (ustream)
http://www.ustream.tv/recorded/22241942



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