2012/05/04

(No.1703): 前段の和式


またやってきた人間ドック的健診の季節が。
実際の健診は次の月曜日なのだが
その前に、いつものケンベンというフローが待っている。
検便とも書く。
前にも何度となく書殴っているが、そも近代の
検便におけるトイレシステムおいては
その不器用さにもほどがあるくらいの
非対応仕様であるのだ。
なぜないのだ、検便対応トイレが。

いや、応えるならそれは「ある」と言い換えよう。
その応えに行き着くには、先ずこのような御託を
諳んじなければならない。
すなわち、
一般の洋式便所とよばれるそれには
便つぼ部分には水が潤沢に注がれている。
ここに排便するのであるから便本体は当然
水の中に沈み込んでしまう。
さぁさぁじゃ検便器の串をぶっさして
取ろうじゃぁないですかと言ったと思いねぇ。
あんた、水の中に手ぇ突っ込んで採れッ
とでもいうのか、おい、採れとでも
いうのかとゆっている。ゆっている。

それ見たことか、案の定、
ゆっている星人の出番ではないか。
嗚呼、
この先我々はどのように暮らせばいいというのか。


先に「ある」といったのは、
ズバリ和式便所というシステムにおいてである。
その優雅な金隠しを引っさげつつ便本体は
水に埋没する事なくお好きな場所をどうぞさぁ
といった塩梅式の様子である。
素敵過ぎる。

和式便所はどこにあるのだ。
何年か前にも同じ所業の記憶がある。
近所のスーパーの便所で玉砕し、駅の便所に助けを求めた。

便意を調整しながら
検便器を持って和式便所を探し歩く。
嗚呼なんと粋な旅だろうか。
嬉しくなってきた。



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