2012/05/03

(No.1702): 空洞立方体を持参(夢記)


空港?港?そんな場所の待合所。
そこに数人が蟠っている。
まもなく出発というのにまだゲームは終わらない。
かくれんぼに似たゲーム。
鬼役が追って来ているはずだ。
急いで逃げなくては。

賑わう街の中を人をかき分けていくと、
キオスクのような店。
商品棚を越えて、その店の中へ転がり込む。

商品棚の裏側へピタリと貼り付く。
なんか、裏側なのにやけに明るい。
明るいのではなく白い。
まぁ何れにしてもここにこうして
隠れていれば、例え外を鬼が通っても
気付かれる心配はない。
そうこうしていたら案の定鬼が
店の前を歩いている。
しかし、すぐにこちらへやってきて
店の中を身を乗り出して見ている。

まずい、このままでは見つかってしまう。

もう鬼の顔が私の目の前にある。
でも気付かれていないようだ。
商品と一体化して混沌とした景色が
そうさせているのだろう。


太ったカイゼル髭のおじさんが
奥から手招きしている。
この店の主だろうか。

今初めてこの店に来たような顔をして
手招きに応える。
クリーム色の一抱えほどの合成樹脂製と
思われる塊を出してきた。
良く見るとそれは半透明でできており
触った感じは、いわゆるプラスチックの
それだが、表面がでこぼことしておりそれが
光の加減で白濁し、全体的にクリーム色を
発色させているのだとわかる。

ほぼ立方体の形をしている。
幅は40cm、横は60cm、高さは50cmくらいか。
角は丸みをもっており、中はがらんどうの
空間のようだ。
その立方体の頭頂部には直径10cmも
あろうかという回す蓋が付いている。

主が言うには、この中に水を入れるというのだ。
なるほど、ここに水を入れておけば
あとは安心して過ごせるという寸法か。

深々と合点の行く用品に、
これは今すぐ皆に伝えなければと思い、
空っぽのこの立方体を抱えると
急いで戻った。


この素晴らしい用品のことを皆に
説明しなければなるまい。
先ずは実験結果についてことこまかく
説明せねばならないだろう。
どのように説明したらいいだろうか。
早く伝えたいのを我慢しながら
その方法について思いを巡らせている。



青い。
青いゴミ箱の蓋のようなものを片手に
持っている。
それを持って、私は立っている。

地震だ。
揺れている。

と思ったが地震ではなく
ただ地面が揺れているだけだった。





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