2012/03/04
(No.1650): 一瞬の千年
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以下、なぐり書く。
千年前からこの場所にこの質感で
存在していたという事実は果たして
存在していなかったような質感で
そこに存在している。
虫食い跡の白らちゃけた樫の木の
表面をさわる感触は
8,760,000時間の時を一瞬で縮める。
この一瞬の間に一体何人の想いと
日常の起伏と温度と湿度と切瑳を
この木はこの建造物は感じて耐えて
或いは満たされてきたのだろうか。
8,760,000時間も前の想いは
今でも存在し続けているということを
8,760,000時間も前の想いは
気付いていただろうか。
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