2012/03/14

(No.1659): ウルトラの夜


怪獣ウルトラ図鑑が復刻されるとの由。
ソッコウで予約完了。

筆者は子供の頃怪獣が大好きだった。
それは基本的には今でも変わらない。
ただし、それはやはり幼少期に体験した
昭和四十年代初頭からの円谷プロにおける
ウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブン
という三大ウルトラシリーズに登場する
高山良策氏や成田亨氏の造形した怪獣達だ。

もちろん、昭和三十年代の東宝の円谷プロ
怪獣映画も忘れてはならない存在であるが
今日は敢えて、テレビシリーズに重きを
置いて話す。

リアリティさは一切必要がない。
それは物語にも言えるし、
怪獣の生態にも言えるし、
そもウルトラマン自身にもいえる。
大事なのは世界観だ。
世界観の描き方次第で
没頭できる力量が決まる。

繰り返すが
その世界観とはリアリティの度合いではない。
例えばこうだ。

レッドキングの首辺りには
スーツアクター用の空気取り入れ兼
覗き穴がいくつも空いている。
あー、あすこの小さな穴から息すったり
覗いているんだな
という仕組みを理解するという世界観。

ゴモラの尻尾がバタンバタン動いているが
よく見ればピアノ線で吊っている
という世界観。

ギガスの背中のチャックが痛々しい
という世界観。

作り物故の作り手の密かな仕組みを
見てしまった、発見してしまった
という、特別な優越感とでもいうのか
達成感とでもいうのか
子供時代においてはそんな心持ちだった。

そんな昭和四十年代初頭の子供達は
怪獣図鑑に載っている、怪獣の解剖図を
眺めては、すげーとかかっちょいいーとか
憧れの眼差しであったのだ。
しかしもちろん、彼ら(我々)は
怪獣は着ぐるみであり中に人が入って
演技しているということを全て承知の上で
その世界観を堪能しているのだ。

<好きな怪獣それぞれ三つ選択するなら大会>
ウルトラQ:ガラモン、ケムール人、ナメゴン
ウルトラマン:ダダ、バルタン星人、ネロンガ
ウルトラセブン:キングジョー、メトロン星人、ユートム







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